◆報告◆ 「オンナの本音 オトコの本音」第3回

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「オンナの本音 オトコの本音」第3回(7/16)は24名の方が受講されました。当日の内容をお知らせします。

第3回 メディアにみる男女  講師:山口大学国際総合科学部教授 マルク・レールさん

◆ジェンダー論でなぜメディアが注目されるか
メディアには社会的な効果があると考えられていますが、それは具体的にはどんなものでしょうか。
「受け手はメディアを自分の意見形成の参考にするが、依存はしない」(最小効果)というものから「受け手はメディアに操られる」(最大効果)とするものまで、諸説があります。何らかの効果はあるのは事実ですが、実際にそれを測るのが難しいのです。

◆雑誌に見る男女
商業メディアの特徴として、次の4つが挙げられます。商品を売ることを目的としていること、保守的であること、常に売れるトピックを求め、そのためには複雑なことを単純化すること、ステレオタイプを崩すのではなく増強することです。
例えば雑誌を見てみましょう。男性雑誌のトピック(車、モノ、旅等)と女性雑誌のトピック(ファッション、コスメ、ライフスタイル等)にはそれぞれにジェンダーを背景とした特性があり、男女両方に向けた雑誌(健康、トレーニング等)ではジェンダーが消される傾向にあります。このように、メディアにおけるターゲットとコンテンツは切り離せない関係なのです。
商品が生まれると、そのマーケットに向けた広告をうつための雑誌が生まれます。年代それぞれのマーケットに合わせて、雑誌のターゲットも細分化されています。売れるジャンルもどんどん移り変わるため、雑誌は時流をいかに早くつかむかを競って創刊と廃刊を繰り返します。その広告にはジェンダーが色濃く現れており、雑誌がジェンダーのステレオタイプを強調していくのです。(例:時計=父が息子に残したいもの。旅=家族を引っ張る男性が提案するもの。)

◆広告・CMに見る男女
先ほど挙げた商業メディア全般の特徴は、CMにおいても同様です。すなわち、保守的であること、ステレオタイプを増強すること、社会の現状を反映すること、流行に答えることです。
欧米やアジア各国のCMを見ると、かつてはどこも女性と男性の描かれ方(例:女性が、また男性が何を好むか)が非常に類型化されていました。CMがステレオタイプを増強するのに伴い、新しい社会現象が出現したこともあります。(例:三槽式洗濯機の発売により父娘の洗濯物の分け洗いが広まった)
しかし、最近ではステレオタイプを打破しようとするCMも現れてきました。

◆メディアに何を期待できるか
商業メディアはビジネスとしての利害があることから、ジェンダーの課題には前向きではありません。ジェンダーの問題の解決をメディアに期待することはできないのです。
私達はそういったメディアに対してアクションよりもリアクション、つまり何らかの反響を返していくことが必要です。

 

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次回はいよいよ最終回、8/20(土)「自分の隠れた意識に気づこう」です。どうぞお気軽にご参加ください。

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