◆報告◆ 「オンナの本音 オトコの本音」第4回

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「オンナの本音 オトコの本音」第4回(8/20)は17名の方が受講されました。当日の内容をお知らせします。

第4回 自分の隠れた意識に気づこう  講師:山口大学経済学部教授  鍋山 祥子さん

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 今回のテーマは「自分の隠れた意識に気づこう」ですが、これは「自分の中の常識を疑う」ことでもあります。ただ、さまざまな人の集まりの常識と自分の常識が違うということ、ここにジェンダーの難しさがあります。常識を疑ってみることを、小さい時から教育を通じて教えることが必要ですが、それには大人が気づきや知識をもつことが大事です。
 第1回で取り上げたように、「男らしさ」「女らしさ」はありとあらゆるところに存在しています。そもそも性別役割分業観によって「男はしごと」「女は家事」というふうに結び付けられてしまったために、「男らしさ」「女らしさ」というものが出てきたのだといえます。実は、しごと(金)もケアも、性別に関係なく誰もが必要とするものなのですが。
 例えば、「男なら・・・」「女なら・・・」と言った時にその後に続くのはどんな言葉でしょうか。男性には「稼げ」「力仕事をやれ」「大胆であれ」といった包容力や強さを求める言葉、女性には「優しく」「家にいろ」「おもてなしをしろ」という「優しさ」や「恥じらい」を期待する言葉がよく言われます。これを「役割期待」といいます。この役割期待に応えようとする気持ちは、つまり、男女平等ということはわかっていながらも、「男らしさ」「女らしさ」への夢やあこがれを多くの人がもっているということなのです。しかし、最近ではその「男らしさ」「女らしさ」を好まない人も現れてきました。これからは、役割期待をわかった上でその人が期待どおりにふるまおうと思っているかどうかをふまえつつ、コミュニケーションをとるということも必要になってきます。

 さて今日は次の3つの場面について、どんなジェンダーの問題があるか一緒に話し合いながら考えてみましょう。
*地域活動
トップ(決定権)は男性だが、活動主体は女性。固定的性別役割分業に則った活動のしかたを、次世代のために変革していく必要がある。管理職、政治家も同様。

*高齢者介護
従来、女性にケアワークである介護を期待されることが多かったが、誰に介護してほしいかを自ら選べるようになることが望ましい。

*育児(夫婦)
若い世代に固定的性別役割分業が多い。共働きの負担は女性に大きくかかる。男女の経済力の差によって夫婦間の力関係が決まるという側面もある。男女両方にワークライフバランスが必要という観点から、働かせ方改革が必要。

 このように、文化、国の政策、社会など私達の生活のさまざまな場面でジェンダーは関わってきます。北欧をはじめ「男はしごと、女はケア」では難しいと気付いた国は、次々とシフトチェンジをはかっていきました。日本も学校や企業など全てを動かさなくてはなりません。今の時代は、従来疑問にならなかったことが疑問になる時代です。疑問や悩み、理不尽な思いを人と共有したり、仲間を探して活動することは大事ですが、何より「気づくこと」が全ての始まりです。

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